【インターンシップ事業】HAPS訪問レポート
2023年4月15日(土)にHAPSを訪問したインターン生のレポートです。
インターン生の紹介ページはこちら→ https://kyoto-pa.org/2022intern/
2023年4月に、インターン生は東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(以下、HAPS)を訪問しました。アーティストの相談支援や物件マッチング、福祉をはじめとした様々な分野との連携を目指すSocial Work / Art Conference など、HAPSが行なっている事業について教えていただきました。お話の最後には、インターン生が疑問に思ったことを質問し、美術分野の現状や、HAPSに寄せられる舞台芸術分野の困りごとについて伺いました。(インターン生・永澤)
HAPSでは、文化芸術を通した共生社会の実現に向けて、様々な取り組みを行なっているとお伺いしました。多様な背景を持つ私たち人間がアートを通してどう向き合っていくのかという観点から、相談支援の対象を開いたSocial Work / Art Conferenceが実施されていることが分かりました。これまで、文化芸術を外に開き、様々な分野と連携していく取り組みは、民間やNPO、個人をベースに個々に実施されてきたような印象がありました。HAPSは、アーティストと住民、福祉関係者、研究者、学生など、様々な立場の人がつながることができるネットワークを構築しています。文化芸術を通した共生社会の実現についてみんなで考えられるような枠組みを作られていると感じました。他の分野と連携しようとするとき、間に立って相談に乗ってくれる場所は非常に重要です。HAPSは、文化芸術と社会がつながるにあたって、大切な役割を担っているのだと分かりました。
私自身、大学では、舞台芸術を通したコミュニティー形成にまつわる勉強をしています。私もSocial Work / Art Conference を活用して、京都で実施されているアートと共生に関する取り組みについてもっと勉強したいなと感じました。
永澤萌絵
芸術は製作のために一定の広い空間を必要とすることがあります。
しかしながら、広いスペースというのは数も少なく、また大抵が安価ではないということもあり、芸術家にとっては大きな壁となっているように感じます。
このような芸術家だけでは解決の難しい問題、芸術家と空間との間を取り持つことがHAPSの役割だと伺いました。
HAPSには相談窓口があり、そこでは上記のような空間や物件はもちろん、その他にも様々な内容の相談を受けていると知りました。
このように芸術家が一人では手の届かなかった部分に対する支援は芸術の環境に良い影響を与えていると思いました。
また、審査によって選ばれた芸術家に一定の期間製作スタジオを提供するというシステムに興味が湧きました。
これは舞台芸術で言えば稽古場や劇場の提供と近いものを感じました。必要なものであるが予算を圧迫するものである「場所」に対して支援をおこなうというのは舞台芸術にもいくつかあることを知っています。
例えば京都芸術センターの制作室、KIPPU、などが代表的ものかと思われます。
このように舞台芸術においては場所の支援が一定行われているように感じます。
だからこそ、舞台芸術において今なにが必要とされていて、足りていないのかということを考えることは有意義なことになるのではないかと思いました。
今後舞台芸術において、未だ支援が行き届いていない部分について念頭におきながら制作環境について考えていかなければいけないと思いました。
岩越信之介
■東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)http://haps-kyoto.com/
■京都芸術センター訪問レポートはこちら→https://kyoto-pa.org/kacintern/
■THEATRE E9 KYOTO訪問レポートはこちら→https://kyoto-pa.org/e9intern/
■2023年度もインターン生募集しています!(6/25〆切)→https://kyoto-pa.org/2023intern/
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