表現について継続的に考え、意見を交換する場を設けるため、京都芸術センターと共同主催でレクチャー・ワークショップを開催します。本年度は「トリガーアラート」がテーマです。
ご興味ある方は、ぜひご参加ください。
近年認識が広がってきている「トリガーアラート」に注目し、公演の事前アナウンスについて考えを深めます。
この企画では、近年認識が広がってきている「トリガーアラート」を取り上げます。「トリガーアラート」に注意すべき項目に挙げられる表現について、なぜ事前アナウンスをする必要があるとされるのかを考えてみます。
予告の有無や方法を考えるにあたり、観客にあたえる懸念事項として、心的外傷を抱える観客が、芸術表現をきっかけにトラウマ体験を思い出すことがあることがひとつ挙げられるかと思います。舞台表現が刺激となって、強烈なフラッシュバックを引き起こしてしまう可能性も否めません。専門家から基礎的なレクチャーを受け、心的外傷的な出来事を象徴する表現やそれに類似する表現に暴露されることで、どのような影響が出てしまうのか、観客の安全を守るためにどういったことに気を付けなければならないのかを知る機会とします。
後半では、レクチャーの内容を土台にしながら、グループにわかれてのディスカッションを行います。ひとつの正解を目指す場ではなく、状況に応じたよりよい周知手段とコミュニケーションを探り、他人の意見や思いに耳を傾ける時間です。
考え続けることや、他者と意見を交換し、知識をアップデートし続けることで、より良い作品作りに臨めるようになることを目指します。
*トリガーアラートとは
トラウマ(心的外傷的出来事)体験を刺激する可能性のある表現について、あらかじめ周知すること。
★お申し込みは京都芸術センターのWEBサイトをご確認ください★
こちらから
開催日時|2024年3月5日(火)18:45~21:00
会場|京都芸術センター 大広間
〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
会場アクセスはこちら▷▷▷https://www.kac.or.jp/access/
対象|舞台芸術活動に携わっている方
定員|20名 参加費|1,000円
講師|本坊由華子(脚本家・演出家/精神科医)
講師プロフィール|
2017年に愛媛大学医学部演劇部を母体とした医師と医学生の劇団、世界劇団を設立。全国から俳優とスタッフを集めるプロデュース集団として活動。拠点日本として、国内各地でツアー公演を行っている。また、現役の精神科医として大学病院や総合病院、急性期単科精神病院と、基幹病院や地域の中核病院に勤務し臨床経験を積む。脚本家、演出家、俳優、振付家、日本精神神経学会専門医。
問い合わせ先|
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
TEL: 075-213-1000
FAX: 075-213-1004
E-mail: info@kac.or.jp
主催|京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、NPO法人京都舞台芸術協会
協力|さよならキャンプ
昨年実施されたレクチャー・ワークショップの様子:https://kyoto-pa.org/report2022_wslecture/