インターンシップ事業レポート2024

  • 2025.03.31
  • 2025.04.16

舞台芸術の環境を次世代に繋げていくため、またその担い手を目指す若手の皆さんと連帯していくため始まった京都舞台芸術協会のインターンシップ企画も今年で 4 年目となりました。

今年度のインターンシップでは施設訪問・関係者インタビューを中心に活動をしました。芸術準備室ハイセン、京都芸術センター、HAPS、THEATRE E9 KYOTO、の 4 カ所をまわり、それぞれの施設のみなさんにお話を聞きました。

メモをしながら熱心に話を聞くインターン生に呼応するように、話し手の方も場所に対する想いや裏話など、自由にお話をされていたのが印象的でした。施設訪問のレポートがHPに掲載されているので、是非ご覧ください。

また協会の事業の受付の手伝いや理事会にも参加をしていただきました。隙間時間に理事や事務局メンバーから「〇〇というイベントは知っている?」「この企画おもしろいから是非」といった声掛けもあり、イベント以外の細かいところでも京都の舞台芸術シーンに触れていただけたのではないかと思います。

インターン生による企画は 2025 年 5 月を予定しています。今後の京都の舞台芸術を担う若手の方々、どうぞお知らせを楽しみにお待ちください。また若手のみなさんと繋がりのある方は是非ご紹介いただけますと幸いです。


<インターンシップ生より>

今年度のインターンシップに参加させていただきました。京都における舞台芸術が、どのような場所で、どのような人々によって形作られているのかを具体的に感じ取りたい。そう考えて参加した今回のインターンシップですが、施設を見学しお話を伺う中で、その創作環境の一端ではありますが認識できたと考えています。

施設見学の中で共通して感じたのは、地域とのかかわりの重要さです。何かを作るということ自体、周辺環境や鑑賞者にとってはノイズとして悪い影響を与えうる一方で、そのノイズが周囲によい影響をもたらしたり、誰かに何かを手渡すものになったりするという二面性を普遍的に持っていて、作る側は常にそのことに意識的である必要があると感じます。創作を行う場・空間ということでいえば、やはり周辺の地域と、そこに住まう人々に対する影響をどうとらえ、どうよい方向に向けていくのか、それがどの施設においても重要なファクターとして考えられているということを知り、創作活動における空間の性質と公共性について捉えなおす機会となりました。

また、協会の理事の方々ともかかわる中で、創作を続けながら生きている先輩方の空気感に触れることができ、それも非常に大きなことだったと感じています。インターン生企画は 5 月を予定しておりますが、ぜひ多くの方にご参加いただきたいです。

最後に、施設見学を快諾してくださった関係者のみなさま、そしてインターンとして受け入れ、このような機会を与えてくださった京都舞台芸術協会のみなさまにお礼を申し上げます。ありがとうございました。

(夏海瑶)

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