インターンシップ生企画/「気持ちのいい」創作環境を考える交流会 実施レポート

  • 2025.07.04

5月31日(土)に、東山青少年活動センターのロビーにて、インターン企画「『気持ちのいい』創作環境を考える交流会」を開催しました。

2024年度のインターンシップ生による企画で、協働による創作の過程を円滑に、誰のこともないがしろにしないものとして成立させるにはどうしたらいいのか、といったテーマについて、主に若手の創作者で共有し、考えることを目的としたものです。
当日は、さまざまな立場で稽古場・創作環境に関わりをもつ7名の方に参加いただき、日ごろの工夫やこれから実践していきたいことなどについて語り合いました。

序盤では、「こんな稽古場はいやだ」と題し、居心地のよくない稽古場や参加しにくい創作環境の具体例を挙げました。物理的・空間的に劣悪な環境や、構成員同士のパワーバランスや関係性によって居心地が悪くなる例などが豊富に上げられ、「あるある!」「確かに」と盛り上がりました。

中盤には日頃行っている工夫点や、気をつけているポイントを共有しました。関わり方の異なる参加者同士でも同じやり方で工夫をしていたり、逆に同じ問題意識を持っている人同士でもアプローチの仕方が異なったり、といった発見が多くあったように思います。

最後に今後気をつけていきたい点を話し合いました。一つはチーム全体の空気感が悪く居心地が悪いという問題、もう一つは集団における権力関係と、それに付随する責任の所在の問題について、グループに分かれてアプローチ方法を話し合いました。なぜ空気が悪くなってしまうのか、権力関係が発生してしまうのか、という話から、どのようなキャラクターが空気を和らげることができるのか、あるいは上演という行為そのものについての内容まで幅広く、活発なディスカッションが生まれていました。

交流しながらグループでディスカッションを行い、また話し合うメンバーをシャッフルする機会を設けたことにより、多くの方との交流が生まれたように思います。今回の交流会が、創作環境の作り方を公に語っていく一歩となれば幸いです。

(文責・インターン生 夏海瑶)

■企画告知ページ:https://kyoto-pa.org/intern_event20250531/

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