京都の舞台芸術界における若手人口の減少の問題は、コロナ渦によりさらに難しい状況となりました。当協会でも、若手育成の場の必要性を考え、昨年度よりインターンシップ事業を実施しています。
昨年度はこの事業を機に、京都舞台芸術に関わる様々な方と、若手育成についてお話しさせていただくこともできました。また、若手というキーワード以外においても、連帯の意識を持ちながら協会の活動を進め、劇場や支援組織の皆さんと議論させていただいたり、学びの機会を共有させていただいたりしたことで、インターンシップ生に提供できる情報や活動の場が増えたことも実感しています。
今年度のインターンシップの活動では、劇場など舞台芸術に関する施設を訪問させていただき、実際に現場の人のお話を伺いながら、京都の創作環境やその仕組み、歴史や現状などを学んでもらいます。そして、インターン生によるレポートを、このwebページで公開して行く予定です。
今回のインターンシップ生のお二人は、自劇団での公演や、学生演劇祭の企画運営など、すでに舞台芸術活動をされているからこそ、より詳しく舞台芸術のことを知りたい、そして自身の今後の活動について考えたい、という意志をお持ちです。インターンシップの機会を通じて、俳優、演出、制作などひとつの専門性にとどまらず、あらゆる分野を横断しながら多角的な目線で学んでいただき、今後の京都の舞台芸術の課題や可能性について、共に考えていってくれればと期待しております。
(文責:事業担当・松岡)
私は現在、京都を拠点に舞台芸術活動をおこなっています。今までは役者として活動をおこなってきたのですが、観る側や作る側だけだと見えてこない舞台芸術の世界をもっと詳しく理解したいと思いこのインターンに参加させていただきました。ここで経験し、学んだことは将来、舞台芸術に還元できる立場になった際に活かすことができたらいいなと考えております。未来の自分が後悔しないように多くのものを糧にしながら活動をおこなっていきます。よろしくお願いいたします。
私は、学生演劇企画の運営など、コロナ禍で収縮した学生演劇を盛り上げるために活動してきました。将来は、「演劇」✖︎「居場所」をテーマに、舞台芸術と人々とをつなぐ活動や芸術を通した居場所づくり、芸術家の創作環境づくりを行いたいです。インターンシップを通して、京都の舞台芸術業界の実情に触れ、自分の夢を達成するための方法やアートマネジメントの意義を模索していきたいです。この機会を最大限活用できるように頑張ります。