舞台芸術の創作環境を「労働」という視点から捉えなおしてみる企画です。劇場での拘束時間の長さ、予算と時間のバランス、労働と余暇、職能による違い…。
慣習的に決まっていることも多く、個々人が抱えている悩みや理想を話す機会が少ないかもしれません。また、創作活動を「労働」という考え方に還元することそのものへの抵抗感もあるかもしれません。
まずはざっくばらんなおしゃべりからスタートし、さまざまな立場の悩みや理想を共有しながら、よりよい作品をつくるための環境や仕組みを一緒に考えてみませんか。
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フリーのスタッフとして活動し始めて約6年。
よく体調を崩していたのですが、ついには心のバランスも壊してしまった時がありました。
そのことがこの企画をやってみたい、と思ったきっかけです。
この業界は「休日」「営業時間」というものが曖昧だと感じています。
劇場にいる時間もそうですが、どんな時間にもメールがきます。私にとってはそれがかなり負担になっていたようです。そして、22時の劇場退館のあとに関係者とごはんにいきたいけれど、明日がある。なのでなんでもない話をすることもできない。もっと言うと、仕事関係じゃない友人とも仕事のあとに会う、なんてことができない。舞台芸術に携わっていない人にこそ、作品を観てほしいのにその話をご飯を食べながらすることもできない。どんどん社会と疎遠になっているような感覚を持っていました。
とはいえ、私はこの仕事を続けたいと思っています。
無理せず、心身共に健康な状態で作品を創るにはどうしたらいいのか。みなさんはどう思っているのか聞かせてほしいです。
今回はワールドカフェの方式を取り入れます。このワールドカフェとは、簡単に言うと、少人数のグループに分かれてお喋りをし、またメンバーを変えてお喋りをするというものです。お喋り、と書きましたが、今回の企画は、なにかひとつの答えを導き出すのではなく、考えや価値観を共有・交換する場です。
実際にお茶は出せないのですが、カフェでのんびりお話するくらいの感覚でご参加いただけたらと思います。
そして、この企画は定期的に開催することを目指しています。
時間をかけて、「持続可能な働き方」とはどんなものなのか、考えていけたらと思います。
本企画発案・担当
京都舞台芸術協会副理事長/THEATRE E9 KYOTOスタッフ/舞台監督
北方こだち
NPO法人京都舞台芸術協会 座談会企画
「舞台芸術における”働き方”とはなにか」
THEATRE E9 KYOTO×京都舞台芸術協会ショーケース企画 “Continue” 関連企画
■日時 1月25日(月)19:00-21:00
→緊急事態宣言発出に伴い【18:30-20:00】に変更いたします。
■会場 THEATRE E9 KYOTO
(〒601-8013 京都府京都市南区東九条南河原町9-1)
♦JR 京都駅 八条口から徒歩約14分
♦東福寺駅から徒歩7分
♦京都市営地下鉄 九条駅から徒歩約11分
♦京都市バス16、84系統「河原町東寺道」より徒歩3分
♦京都市バス 16,202,207,208,84,88系統「九条河原町」より徒歩6分
■参加対象 舞台芸術に携わる人(演出家、劇作家、プロデューサー、俳優、ダンサー、パフォーマー、ミュージシャン、美術家、制作者、技術スタッフ、劇場・施設スタッフなど。会社員・フリーランス問わず。)
■料金 無料(要事前予約)
■定員 10名
■お申込み 【1月24日(日)まで】に専用フォームもしくはメールにてお申込みください。
申し込み専用フォーム:https://ssl.form-mailer.jp/fms/9b2d295d690494
メール:info@kyoto-pa.org まで、以下を明記の上お送りください。
1)お名前
2)メールアドレス
3)ご所属(任意)
4)舞台芸術業界における職種(俳優、演出家、技術スタッフなど。任意)
5)活動年数(任意)
※感染症拡大予防対策のため、ご来場時に検温と消毒をお願いしております。また、マスクの着用もお願いいたします。
※今後、行政からの感染症拡大予防対策について宣言や指示・指導があった際は企画の中止・延期もしくは方法の変更の可能性もございます。その場合はお申込みいただいた方には個別にご連絡差し上げるとともに、京都舞台芸術協会ホームページでも告知いたします。
共催:THEATRE E9 KYOTO
主催:NPO法人京都舞台芸術協会