2025年11月、インターン生は京都芸術センターを訪問、プログラムディレクターの西田祥子さん、シニア・アートコーディネーターの雪岡純さんにお話を伺いました。
京都芸術センターは、京都・烏丸にある元明倫小学校の建物を利用し、2000年に開設されました。制作支援事業をはじめとして、伝統芸能やパフォーミング・アーツ、アーティスト・イン・レジデンスなど、多岐にわたるジャンルの芸術にかかわるプログラムを行っています。
今回の訪問では、本施設で行われているプログラムについて、京都芸術センターの担う役割やその目的をご説明いただいたのち、働かれているスタッフの方の業務や今後の芸術シーンにおいて想定される課題など、インターン生の関心や質問に合わせてさまざまなお話を聞かせていただきました。また創作環境や設備について、施設内の見学もさせていただきました。(大橋萌加)

今回の訪問で印象的だったことは、京都芸術センターの中でも主要な事業である、制作支援についてです。単に創作場所を提供するいわゆる貸館事業のようなものとは異なり、審査のうえ採択プログラムを決定し、創作過程においても支援を行っています。この点で京都芸術センターが、”創作環境”を提供する施設として重要な役割を果たしていると実感しました。
また、支援にも複数の枠組みが設置されており、その中でもアーティストによってさまざまなアプローチをされてきたことをお聞きしました。芸術振興というミッション達成のために、それぞれのアーティストとともに創作に関わっていく支援のあり方がとても理想的であると感じました。場所や設備の提供だけではなく、スキルやアイデア、コミュニティなど創作に新たな価値を付加することのできるような環境づくりへの支援がこれからさらに広がっていってほしいと思います。 (大橋萌加)

京都芸術センターの事業で最も印象的だったのはアーティストへの支援事業です。制作室と呼ばれる施設が、劇場スタッフや外部専門家の審査を通過したアーティストや団体に対して、そのジャンルに合わせて無償で提供される。クリエイションにて場所の費用を抑えられることと、状況によっては使用した状態のまま翌日も利用できるのは貴重かつ、クリエイションのしやすい環境が整えられていると感じました。
しかし、分野によって抱えている問題は異なるため、支援する形やどこまで支援するべきかが変わってしまうことが現在の課題であると、プログラムディレクターの西田さんは仰っていました。ままた、社会問題を取り上げた企画者が採用されやすかったり、ワークショップができるアーティストの方が支援を受けやすい社会状況になっているという話が特に印象的でした。もちろんそれらも重要なことですが、どうすれば様々なアーティストにより良いクリエイションの環境を整えられるかを考え続けられているような印象を受け、改めてアーティスト支援への熱意を実感しました。 (石川大海)
私は今回、初めて京都芸術センターへ行きました。建物には小学校の名残があり、どこか懐かしさを感じ、暖かい場所で、ここで創作活動が出来ることは素敵だなと感じました。施設の中を回ったのですが、素敵すぎてずっとテンションが上がっていました。
お話を伺う中で、夜遅い時間まで開館していることや、制作室を無償で提供しているなど「作品制作の支援」を軸に活動されていることを理解しました。制作室を無償で提供する代わりにワークショップをやってもらうなど、場所を提供するだけでなく、利用者と共に舞台芸術を盛り上げているのだと感じました。
また、運営体制について、任期があったり1人が様々なプロジェクトに関わったりと、権力が集中しないよう風通しのよい形を意識されているのだと感じました。職員さんの若年化も進んでいきているようで、“芸センで働いたことを活かして次の場所でも活躍する・成長していく場”として京都芸術センターがあるのだと知ることができました。 (谷口華奈子)
■京都芸術センター
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所在地 〒604-8156
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2



