2026年1月、インターン生は東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(略称:HAPS)の事業について、藏原藍子さんにお話を伺いました。
HAPSは、アーティストとアートを支える人のためのよろず相談所と称して、若手アーティストが京都市内に居住し、活動し続けることができる環境を整えるために、アーティストの居住・制作・発表などを包括的に支援する事業を実施しています。そして、個人の生き方と社会のあり方を組み替え、文化芸術が最大限のポテンシャルを発揮できる環境を京都市に作り出すことを、その目標としています。

今回は、HAPSが持つ3つの拠点のうち、京都市南区東九条にあるHAPS HOUSEに訪問をさせていただきました。
HAPSが行う相談事業には、場所にまつわる相談が多く寄せられるそうです。京都が既に拠点である人だけでなく、これから京都で創作をしたい人まで、多くのアーティストが創作や発表の場を求めている現状があります。そこで、物件マッチングや情報紹介などのネットワーク形成を行い、アーティストが様々な人や場とつながることができるようにHAPSが支援しています。他にも共生社会への取り組みなども行っており、HAPSはアーティストと京都という場所の両方にとって重要な仲介機関となっていることがよく分かりました。
今回の訪問で、”創作環境”というテーマで京都という場所でより豊かなつながりをつくるために、HAPSがさまざま働きかけていることを知ることができました。さらに、多様なアーティストと作品をそれぞれ尊重しながら創作・発表の場と引き合わせることが、より創造が広がっていくきっかけになる活動であると強く感じました。また舞台芸術だけでなく、美術も含めた京都の芸術シーン全体として、アーティストにとって創作のしやすい環境のための支援を行われていることが非常に印象的でした。(大橋萌加)

HAPSで藏原さんにお話をお伺いして、HAPSは全体的に、丁寧に優しく強く支えてくださる場所であるという印象を受けました。HAPSは芸術に関わる、よろず相談所で、難しい手続きなしでホームページで相談ができます。その人が何を求めているのかを考えて必要な情報を提供しています。窓口に寄せられる相談の件数は年間200件ほどとのことで、その全てをいったん藏原さんが目を通して、ジャンルに分けて他のスタッフに割り振り、相談を解決に向けていくという形で運営されているそうです。また、必要に応じて、京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO)と連携することもあるそうで、情報交換をしてそれぞれの強みを活かして、利用者のことを一番に考えて行動されているのだと感じました。
HAPSは、HAPSオフィス、HAPSハウス、HAPSスタジオと拠点が3個あります。3拠点あることで、それぞれの地域との関わりが増え、地域の人が大事にしていることが違ってくるということがあるため、それを学ぶことができるとおっしゃっていました。スタッフの皆さんは、3つの拠点を行き来してお仕事をされているそうです。時間はかかるけれども、実際に顔を見せてコミュニケーションをとることが拠点を置いている以上は大事になってくるとおっしゃっており、信頼を得るために関係をつくることを丁寧にされていました。
相談から、ニーズがあるものを事業化し、制作環境を探すアーティストと借り手を探す大家さんを繋ぐ「物件マッチング」や、「芸術家×仕事」のようなコーディネートを行う事業など、HAPSの取り組みは多岐にわたります。このような取り組みの多様性から、相談者は「いろいろなことに対応してくれる」という安心感にもつながると思います。年間200件を超える相談件数の理由が分かった施設訪問でした。(谷口華奈子)

■東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(略称:HAPS)
HP https://haps-kyoto.com/
facebook https://www.facebook.com/hapskyoto/?locale=ja_JP
所在地
〒605-0841 京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339(HAPSオフィス)



